周りのペースに合わせるのが苦手な生徒たちへ

2020年5月13日まなびやさんの授業,まなびやさんの紹介,塾生へのメッセージ,塾長の教育観

今日の数学(オンライン授業)の時間、こんなやりとりがありました。

塾長

このあたりの理解が怪しそうだな。)
ここなんだけど、どうしてこういう式を作ったの?

Aさん

あ、勘違いしてました。解き直したらできたので大丈夫です!

塾長

(うぅむ…分からないのをごまかしておるな。)
じゃあ解き直したのを見せてみて。

Aさん

いや、大丈夫です。
みんなを待たせて悪いですし、次進んでください!



明らかに納得のいっていないところをそのままにして、周りのペースに合わせようとしていることが感じられます。

周りを待たせているというプレッシャーから、自分の理解や納得を二の次にしてしまっているようです。


精神的な不安定さによって勉強に支障が出てしまっており、クラス全体としてもまずい状況です。

(これはきちんと話をしなければならないな…)





授業の後、画面越しのクラスの全員に向かって話をしました。

「その単元が得意な人は先に進むし、苦手な人には私がそばについて疑問を解決してあげる。

みんなは集団授業が初めてだから分からないかもしれないけど、集団授業というのはそういうものです。

その人の進み具合によって授業中の課題や宿題の範囲も分けるけど、

全体としてだいたい同じくらいの理解度になるように調整しています。




本当は私ももうちょっと素早く指示を出せるんだけど、

今はオンラインという特殊な環境で、一人ずつにしか指示を出せないんだ。

だから、遅れている人が悪いとか、進んでいる人が偉いとか、そういうのではないんだね。

あえて言うなら、悪いのはコロナです笑




でも、Aさんもすごくプレッシャーなんだよね。

自分がなかなかできなくて人を待たせているのは、すごくつらいよね。ごめん。

俺がもうちょっと素早くできればと思うんだけど、これに関してはごめんと言うしかないんです。




でも、Aさんが十分に納得していないのに置いていくっていうのは、俺にはできないんだ。

他の、もし例えばすっごく大きな進学塾だったら、

『え?分かったのね。OKじゃあ進もうか!』って生徒を切り捨てていくのかもしれないけど、

私はそれは絶対にしたくないんだ。

それをしたらこの塾は終わりだと思う。




それに、Aさんが質問をしているからといって、

他のみんなは絶対にAさんのことを悪く思ったりしない。


クラスメイトのことを、もっと信じてあげてほしい。

そもそももしそんなことがあれば、私が許さないよ。




だから私は、これからも「どう考えてこうなったの?」って聞きます。

そしたら、逃げずにきちんと答えてほしいんだ。

みんな、どうか協力してください。お願いします。」




「塾の仕事=勉強を教える」と思われている方も多いと思いますが、実はそれは仕事全体の半分くらいです。
極端なことを言えば、勉強を教えるだけならアルバイトの学生でもできますからね。

(事実、個別指導塾の講師は90%以上がアルバイトですし)

分かりやすい授業と同じくらい大きな仕事は、親御さんたちとの関係が変化しはじめ、精神的に不安定になりやすい思春期の生徒たちが、道をそれず、安心して勉強に集中できるための環境やより所を作ることだと考えています。


毎週の成長を見守って、

怠けそうになれば尻をたたき、
ズルをすれば叱り、

健やかな成長のルートを外れないようにする。
自分の努力以外に自分が成長する方法はないことを繰り返し繰り返し教える。


落ち込めば寄り添い、
くじけそうになれば支え、

いろんな落とし穴に落ちないようにする。
安定した気持ちで学校生活を送れるように、精神的なより所を作ってあげる。

生徒にもいつも話していますが、勉強はただ教えればできるようになるってもんじゃありません。
学力向上の前提条件は、「心が安定していること」です。
まなびやさんという塾を経営するうえで、こういうことを大切にしています。



と、いうわけで、今日はもっとAさんにとって分かりやすい板書が作れないかと残業です( ..)φ
来週はもっともっといい授業ができるといいなー!

Posted by まなびやさん