今日は丸つけ指導の話です。
私は勉強の苦手な生徒に対しては、「丸つけって何のためにするんだと思う?丸つけの目的ってなに?」と質問をして考えさせます。
ほとんどの生徒は「答えがあってるか確認するため」と答えますが、もうちょっと深く考えてもらいます。
勉強の苦手な子にありがちなこと
勉強の苦手な子はワークの丸つけを溜めてしまいがちです。4,5ページ(1単元分)くらい問題を解いたあと、一気に丸つけをしてしまいます。
なぜこれがいけないかというと、
・ワークの問題は難易度順に並んでいる
→最初の1,2問を間違えると、その後の問題は連鎖的にほぼ全部×になってしまう
→こんなに頑張って解いたのに!とイライラしてやる気を失ってしまう。自己肯定感も下がる
→頑張っても報われないと感じて勉強が嫌いになる
という流れになってしまうからです。
これを簡単に防ぐ方法が「こまめな丸つけ」なんです。
丸つけは「地図を見ること」と同じ
このように生徒たちに話しています。
こまめに丸つけをすることで、今、自分の理解が目の前の問題に対してどのくらいなのかを確認することができます。
〇がついて自信があればとりあえず先に進んで良し、
〇がついても少しでも自信がなければ解説を読んだり質問したりして確認する
×がついたらその理由を考える。自分で解決できそうか?誰かに聞いた方がいいか?
丸つけの目的は、現在位置(自分)と目標地点(正解)の確認なんです。
さんざん間違った方向に進んだ後に地図を見ても軌道修正が効かない。全×になって凹むよ。
でもこまめに丸つけをして現在位置を確認していれば、迷い始めた時にすぐに気づけて軌道修正ができる。
そうすればワークにたくさん〇がつくようになるし、間違い直しもしなくて済むから宿題も早く終わるよ。
できれば2,3問ごと、最低でも大問1問ごとには必ず丸つけをしなさい!
そう指導しています。