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  2. 「論理的思考力を鍛える」ってどういう意味?

まなびやさんの考える「論理的思考力」の定義
 ―なぜ論理的思考力が必要なのか―

「こうだから、こうなる(こうする)」
正しい根拠をもって判断し、行動することのできる能力。


これが、まなびやさんの考える論理的思考力です。
まなびやさんはお子さまの論理的思考力を、小学生のうちから徹底的に鍛えます。

「うちの子は算数が苦手」その本当の原因は?

たとえば小学生にわり算の問題をいくつか解かせたあと、下のような問題を解かせたとます。

問:A中学校は去年300人の生徒がいましたが、今年は生徒が15人減りました。
今年のA中学校の生徒は何人ですか?

300÷15=20 答え:20人!

まさかこんな簡単な問題で…と驚かれる方も多いかもしれませんが、公立小学校に通っていて算数の授業についていけていない場合、このくらいの学力水準だと考えた方が良いです。

しかしこのような状況がなかなかご家庭に認識されず、勉強の苦手さが深刻になってから通塾を検討されるケースが多いように感じます。
なぜお子さまのつまずきがご家庭に認識されにくいかというと、「小学生のうちは、理解していないのに間違い直しができてしまう」からです。

いやいや、15人減ったのにわり算はおかしいでしょ。
よく考えて解き直してみなさい。

あっ!300-15=285 答え:285人→〇

今回の間違いは何が原因だった?

問題をちゃんと読んでなかったので計算ミスをしました。

よし、今度からはきちんと問題文を読むんだぞ。




このやり取りをどう思われるでしょうか?
子どもが自分で直せたし、「単なる注意力不足」だから心配ない。
そう考えてしまうかもしれません。

しかしこういう間違いをする生徒の場合、半数以上が数日後にも同じ間違いをします。

なぜこんなに簡単な問題でつまずいてしまうのか…
それは、子どもは私たちが思っている以上に「足す・引く・かける・わる」の意味を理解していないからです。
論理的に思考ができていない、つまり感覚で解いているんです。


小学5年生以前でつまずいているケースでは、まず間違いなくこの概念が分かっていません。
「かける」は「増える」、「わる」は「減る」くらいにしか考えられていません

さっきの生徒の頭の中を言語化してみると、こんなふうになっています。

・生徒が15人「減った」
さっきまでわり算の問題を解いていた → この問題もわれば答えが出るだろうな

÷15をすればいいはずだ!

間違い直しの時には、
「÷じゃないのか、じゃあ-だな。」という思考になってしまっています。

まなびやさんの指導法 ―学力の基礎は「論理的思考力」である―

まなびやさんではこのような生徒に対して、四則計算の意味を理解し直すところまでさかのぼって指導します。

※本当によく読んでいないだけで間違えた生徒に対しては違う対応をします

もう少し正確に言うと、勉強に使う「言葉の定義や概念」を、生徒の腹に落ちるまで繰り返し指導します。
これがすべての学力の「基礎」となる部分だと、まなびやさんは考えています。


「足す」とは「増える、加える」
「引く」とは「減る、少なくなる」
「かける」とは「○○倍になる」「同じまとまりが複数個ある状態」
「わる」とは「同じ数ずつに分ける」「ある数の中に、同じ数のまとまりがいくつ分あるか考えること(つまりかけ算の逆)」


お子さまの学習段階に応じて、具体例を挙げたり図を描いたりして考えてもらいます。

これを基本としながら様々な文章題を解き、「足す」とはこういう概念なんだ、「かける」とはこういう概念なんだという、非言語能力を鍛えていきます。
スポーツ選手で例えると、あらゆる動作の基礎となる体幹を鍛えるイメージです。

これを積み重ねていくと、

AさんはBさんより3時間遅く到着しました。

遅い→たくさん時間がかかる→足し算だ!

5人座れる長椅子x脚を用意したところ、2人座れませんでした。

5人のまとまりがx個→かけ算だ!
2人座れない→思っていたより2人多い足し算だ!

というように、より高度な概念や難しい言葉を使った文章題でも理解ができるようになります。

このような過程を経て、「こうだから、こうなる。だからこうする。」という論理的思考力を鍛えていきます。確実にじっくりと、です。

これが、まなびやさんが最も大切にしている「論理的思考力を鍛える」という指導の内容です。