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「まだまだ、」の解説・感想

「まるで読み切りの少女マンガを読んでいるみたい」に感じました。
さわやかな表現、親しみやすい設定で読みやすいです。
しかし、主題を本当に理解するためには高い読解力と想像力が必要です。
文章の表現もキャラクターも、とても素敵な作品だと思いました
②「まだまだ、」の主題の解説
私は、この文章(麻布中学校での出題部分)の主題を以下のように考えています。
最も大きな主題(テーマ)
→「自分らしさ」とはなにか。どうしたら「自分らしさ」を身につけることができるのか?
大テーマの中にある小テーマ
1,「紗英」と「さえこ」の違いと意味
2,「型を身につけること」の意味(=守破離(しゅはり)の知識)
→1と2の小テーマを理解することにより、大テーマが理解できるようになります。
(1~8行目)冒頭~朝倉くんを遠くから見つめるシーン
場面の解説
→いきなり難しいシーンです。なぜなら時系列が前後しているからです。
このシーンでは紗英がすでに「活け花に本気で向き合っている」ので、内容としては物語の後半部分になります。
次の行から、紗英の回想シーンに入っていきます。
例題1
「花菖蒲のやわらかな紫がふっと霞む」(3行目)とありますが、なぜ紫が「ふっと霞んだ」のでしょうか?
紗英がどんな状況なのか、具体的にイメージできますか?
例題2
この表現にはもっと面白いところがあって、紗英の顔の位置まで想像できるんです。
「花菖蒲のやわらかな紫がふっと霞む」の時、紗英の顔の位置がどこにあって、顔や視線がどう動いたか(あるいは動かなかったか)イメージできますか?(できたらかなりすごいです!)
個人的に好きなフレーズ①
「朝倉くんが花を活けているとき、まわりの空気がぴんと張る。
冷たいような、澄んだような空気の層ができて、そこに触れるのが畏れ多い感じがする。」
→朝倉くんのイケメンっぷりがすごいですよね笑
紗英’s eyeを通して見ているので、本当の姿よりもそうとう美化されているのかもしれません。
私も、冷たく澄んだ空気の層を纏ったイケメンになってみたいです…
(8~54行目)朝倉との再会~自転車で別れるシーン
場面の解説
→朝倉の登場シーンです。朝倉くんがどんな人なのかが紹介されています。
朝倉くんは勉強ができるし、野球も得意だけれど、実は花を活けている時の姿が一番凛々しいということに、紗英は初めて気がつきました。
過去問 問二 について
→申し訳ないのですが、事情により問二の解説は省略します。
カギになる表現
「いつもと変わらず、思うようには活けられない」
→「いつもと変わらず」がポイント。紗英はずっと活け花がうまくいかないと感じています。
このことを頭に入れながら読み進めていくと、主題に近づくことができます。
「その『思うように』をはるかに超えた花だった。私が思うことなんか、たかが知れている、と思った。」
→後でもう一度出てくる重要な伏線です。
その時に改めて解説をします。
例題3
「視界の隅で朝倉くんが動くたびに、私も揺れた」(34行目)とありますが、これはどういうことか説明できますか?
個人的に好きなフレーズ②
朝倉くんの花、すごくよかった(50行目)
→自分が女子高生だったとして、好きな男子※1に正面からこんなセリフを言えますか?
私だったら恥ずかしくて言えないか、緊張してめちゃくちゃ噛んでしまいそうです笑
こんなことを真っすぐ言えるなんて、紗英はものすごく度胸のある性格なのか?※2
それとも後に出てくる姉の七葉と似ていて、自覚しないうちに男子を勘違いさせてしまう行動をとっているのではないか?※3と思いました。
※1紗英が朝倉のことを好きだと自覚しているか、それともまだはっきりと自覚していないかは、この時点では分からないと思います。
※2「度胸のある性格」とは文中に書いていないので、これは私の想像です。
入試では、文中の記述を根拠にして答えなければ誤答となります。
いま自分の考えていることがただの「想像(=自分が楽しむためだけのもの)」なのか、根拠を持った「事実(=試験でも使えるもの)」なのか、区別をつけることを忘れないでください。
ちなみに、紗英の性格に関しては112行目に「突っ走り気味になる」という記述があります。
今回のシーンでも、朝倉くんの花に感動して気持ちが突っ走っていて、恥ずかしいという気持ちが二の次になっていたのかもしれないですね。
※3もし自分が朝倉の立場だったとして。
女子が放課後にわざわざ自分のところまで走ってきて、「○○君の△△、すごく良かった」って話しかけてきたら、どういう気持ちになります?
めちゃくちゃ嬉しいですよね。私だったら勘違いしてしまいそうです笑
(55~102行目)帰宅する紗英~「お豆さん」の話
場面の解説
朝倉の活けた花を見て、自分との実力の差を思い知った紗枝。
思い返せば、今まで姉たちに甘えて、のほほんとし過ぎていたのかもしれない。
紗枝の中にそんな気持ちが芽生え始める。
過去問 問三 の解説
【方針1】
「関係」を問われているので、「関係性を表す言葉で文末を締めよう!」と考えます。
例:~信頼し合っていた / 依存していた / いがみ合っていた など
【方針2】
「説明しなさい」→このように聞かれた時は、傍線をいくつかのブロックに分けて解答するのが基本です。
この問いではキーワードになりそうな言葉が「お豆さん」しかないため、この言葉だけを説明すればOKです。
採点官に分かりやすい言葉で、文中の表現を手がかりにして言い換えます。
解き方の参考になるように、私の解答作成メモをそのまま貼り付けます。

関係性…イメージとしては、「保護者-保護される側」の関係。このイメージを言い換えて考えついた、
「かわいがる、依存、自立、甘える、満足する」
などの言葉を使って解答を作っていきます。
【解答例】
姉たちは「私」をかわいがり、何でも面倒を見てくれた。「私」はその立場に甘えて満足し、姉たちに依存するという関係だった。
※これは私が作った解答なので、試験での正答を保証するものではありません。
解答の作り方を参考にしていただければ幸いです。
記述式問題のコツ:解答作りに詰まった時は、二つの文に分けてみる
答案作りのテクニックを紹介するために、今回はあえて二文に分けました。
「頭の中にキーワードは浮かんでいるのに、文章にうまくまとめられない!」ということはありませんか?
そういう時は、短めの文を二つ作るつもりで答案を作ると、まとめやすいことがあります。
今はできるだけ多くの過去問記事を書きたいので、麻布中学校2020年度の解説はここまでにしたいと思います。
リクエストが集まれば続きを書くことも検討しますので、ご希望の場合はこちらまで!→お問い合わせ
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