はじめまして、塾長の古澤伸泰(ふるさわ のぶやす)と申します。
詳しいプロフィールはぜひ「講師紹介・指導科目」のページをご覧ください。
このページでは、私の指導理念についてお伝えしたいと思います。
それは、生徒が論理的思考力を身に付けることにあります。
1、ただ〇が付けばいい、点数が上がればいい、というものではない
例えば小学6年生の「速さ」の単元について。
多くの塾では、いきなり公式(いわゆる「みはじ」)を教えます。
簡単な導入のあと、「速さ=道のり÷時間、さぁ問題を解いてみましょう」となるわけです。
しかしこの指導法では、とりあえず言われた数字を割れば(かければ)良いという思考になってしまい、そもそも「速さ」とはどんな概念なのか?を理解できません。
「先生、速さって道のり×時間だっけ?÷時間だっけ?」という事態になります。
このような勉強の仕方が社会に出てから役に立たないことは、明らかです。
これに対しまなびやさんでは、初めの3~4時間は公式を使わせず、以下のように指導します。
例1)1時間に50km進む自動車があります。3時間では何km進みますか?
解き方)1時間 → 50km
×3↓ ×3↓
3時間 → ?km
考え方)進める時間が多い方が、自動車はたくさん進めるはず。
3倍の時間進んだんだから、距離も3倍進むはず。
よって、50km×3=150km (みはじで言えば 道のり=速さ×時間)
そもそも「速さ」とは、
・距離は速さと時間に比例(速いスピードで、長時間進めばたくさん進む)
・時間は速さに反比例(速く進めば短時間で着ける)・距離に比例する(長い距離を進むには時間がかかる)
という論理的思考力を養うための単元です。
比例・反比例や割合など、様々な視点から考えることもできます。
元から算数が得意な生徒は問題を解きながら自然に体得していきますが、普通の生徒(地域にもよりますが、学年全体の6~7割程度)では、それはあり得ません。
この単元をすべて「みはじ」で解いてしまうと、中学校に入ってから勉強についていけなくなるだけでなく、その子の学力全体に大きな悪影響が出ます。
そこで塾での演習や宿題では、必ず上のような図を描かせます。
そしてそれを数式化し、答えを出し、さらに丸付けをした後
「どうしてこの式を書いたの?」
と、図の意味が理解できているか自分の言葉で説明させます。
これを繰り返し、「速さ」とはどんなものか大体の概念を掴んで初めて、みはじの公式の使用を許可します。
※成績が優秀で、「そんなの公式を見れば分かるよ!」という場合は理屈っぽいことは言いません。どんどん手応えのある問題に取り組んでもらいます。
これが理解できていれば、例えば
例2)Aさんは640m歩くのに8分かかりました。Aさんの歩く速さは分速何mですか?
640m → 8分
÷8↓ ÷8↓
?m → 1分
だから640m÷8=80m (みはじで言えば 速さ=道のり÷時間)
答え:分速80m
というふうに、公式を覚える必要すらありません。
「公式を忘れたから(間違えたから)解けなかった」という事態は、小中学校のほとんどの単元ではあり得ないのです。
2、入塾前に知っておいてほしいこと
まなびやさんは、塾に来てくれたからには必ず学力を上げるという責任感をもって指導に臨んでいます。
そのため、無断欠席や遅刻や宿題忘れを繰り返すことに対しては厳しく指導します。
ところで入塾時に「勉強が苦手だ(遅れている)から、ゆっくり丁寧に教えてほしい」と希望されるご家庭は多いです。
まなびやさんは、抜けている部分があればとことんさかのぼり、お子さまが理解できるまでゆっくり丁寧に指導いたします。
ただここであらかじめ知っておいていただきたいことは、「ゆっくり教えるから楽に勉強できる」わけではないということです。
教え始める時はゆっくりですが、生徒には受験という(当面の)締め切りがあります。
この期日に間に合わせるためには、遅れを取り戻すために他の人の2倍、3倍勉強しなければなりません。
スポーツで例えればフルマラソンで集団から何kmも離されている状態で、最終的にはそれを逆転したいと望むのです。
最初はゆっくりでも、途中から1.5倍、2倍とペースを上げることになります。
早く走れるようになるために、毎日の練習だって人よりたくさんしなければなりません。
※不登校でまずは定期的な学習のペースを掴みたい、スポーツ推薦を目指すため一般常識程度の知識を指導してほしい、など、特別な事情がある場合は別です。体験入塾時にご相談ください。
私は生徒、そしてご家庭の皆さまとともに、現実から目を背けずに正面から受験に臨みたいという思いでいます。
そのために厳しく聞こえるかもしれませんが、このような正直な私の考えを書かせていただきます。
論理的思考力、つまり頭を鍛えるのに、効率の良い方法はあっても楽な近道はありません。
スポーツや格闘技の世界では当然のことなのに、とかく塾業界では魔法のような言葉が信じられてしまいやすいように感じます。
塾の宣伝チラシでよく見かける
「短期間で必ず結果が出る」
「どんな生徒でもテストの成績右肩上がりを保証する」
「○○メソッドで魔法のように成績が上がる」
などということは、あり得ません。
勉強が苦手な生徒ほど、この事実を逃げずに直視することが、勉強が得意になるための最低条件(第一歩)であると考えています。
・まず正しい勉強の仕方を知り
・それを実行すること。
・そしてそれを毎日続けること。
この3つの勉強が得意な生徒にとっては当たり前のことを、まなびやさんでは徹底的に指導します。
数ヵ月~数年の訓練の後にこれが当たり前になった時、「勉強が得意になってきたかも!」と心の底から感じられる瞬間が、必ずやって来ます。
生徒一人ひとりのその瞬間のために、まなびやさんは指導を惜しみません。
「今は勉強が苦手だけど、そんなの嫌だ!いつか見返してやる!」
「自分にもっと自信をつけたい。そのためなら大変なことでも乗り越えたい!」
そういった気持ちと覚悟を持った生徒を、まなびやさんは全力をもって応援します。
厳しいことを書いてしまいましたが、小学生・中学生の今からなら、死ぬ気で努力することができればたいていの夢は叶えることができます。
たとえ今なりたいものがなくても、テストで上位に食い込んで「こいつすごいな!」って思われたり、大学生になってから好きな職業を何でも選べるって素敵だと思いませんか?
まなびやさんは「昨日より今日、今日より明日はもっと成長した自分になりたい」という人にぴったりの塾です。