国語の教師がヨンデミーを体験してみた② -作文のカギは「心理的安全性」にアリ!-

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塾長
塾長

小論文の専門塾まなびやさんのふるさわです!
前回に続いて、ヨンデミーの体験動画第2弾を公開しました!

今回は、ヨンデミーの感想を書く機能を解説します!

この記事は「国語の専門家から見るとヨンデミーはこんな仕組みです」という、著者の分析を紹介するものです。
ヨンデミーさんの公式見解ではありませんのでご了承ください。

文章を書けない最大の理由は「自信のなさ」

  • 文章を書くのが苦手で、一文字も書けない
  • 「自由に書いていいよ」と言っても書けない
  • 書いたものを隠してしまう(読ませてくれない)

こんなふうに、文章を書くことが苦手な子って本当に多いんですよね。


子ども(特に小中学生)が文章を書けない最大の原因…それは、自分の文章への自信のなさです。


これは、子どもたちがどんな時に文章を書くかを想像してみるとわかります。

褒められ経験 < ダメ出し経験

子どもたちがどんな時に文章を書くかというと、学校の授業や宿題です。
で、学校で文章を書くと、必ず評価や採点の対象になります。


〇がつけばいいですが、×をつけられたり、△がついて「-2点」とかされたりすると、落ち込みます。


その反面、書いた文章を先生が読んでくれて、

「ここはいい文章だね!」

「この表現は素敵だね!」

と褒めてもらえることはほとんどありません。


文章に対して、ポジティブなフィードバックよりも、ネガティブなフィードバックを受けることの方が圧倒的に多いんですね。


その結果、文章を書くと


「なにか訂正されるんじゃないかな…」


と、不安を感じるようになります。


完璧な文章を書けないと恥ずかしい、みたいに、自分の中で文章を書くハードルを上げてしまっているんですね。

ヨンデミーの「感想を書く」機能のすごいところ

ヨンデミーでは、本の感想をアプリに送ります。


そして感想を送った後、他の子の書いた短い感想が表示されるんですね。


国語教育の視点から見て、ここがすごいところです。

200字とかがっつり表示されるんじゃなくて1行だけ、というのも、教育的によく設計されています。

他の人の感想を読むと、子どもは安心します。


「あ、これくらいの感想で大丈夫なんだ!」


と感じるからです。

文法が完璧じゃなくても、漢字を使ってなくてもいい。


自分の正直な気持ちを書いていいんだ、というメッセージが、

「他の子の感想文を見せる」

という形で自然と伝わるんですね。


これがいわゆる心理的安全性です。


自由に書いても大丈夫だよ、というメッセージが子どもに伝わることで、文章を書くハードルを下げているんですね。

子ども同士が感想文を見せ合ったり、教師も感想文を書いて子どもに発表したりするのは、心理的安全性を作り出すための読書教育のテクニックの一つなんです。

実際の例:1文字も書けなかった小学生→半年で原稿用紙3枚書けるように

以前わたしが開催した読書イベントでも、同じことがありました。


最初は一文字も書けなかった子どもたちが、友だちの感想を聞くことで、少しずつ書けるようになっていったんですね。


最終的には、原稿用紙3枚も書けるようになった子もいました。


文章を書くときって、最初の一歩を踏み出すことが一番大変です。


恥ずかしいし、不安だからです。

でも一行でも書ければ、子どもは自信がつきます。


この、

  • 最初の一歩」を踏み出すこと
  • 小さな成功」を体験すること

が、「書くこと」の指導ではすごく大切なんです。


ヨンデミーの「他の子の感想をちょっとだけ見せる」という設計は、この最初の一歩をうまく踏み出せるように、よく考えられているなと感じました。

▼解説動画はこちら!!

ということで、動画を撮りました!


文章を書くのが苦手なお子さんをお持ちの方、読書教育に興味のある方は、ぜひご覧いただけると嬉しいです!


※新しく買ったマイクとZoomの相性が悪く、声がブツブツ切れてしまっています。聞きづらくて申し訳ありません…。

マイクと相性の良い録画ツールを探します!

▼動画60秒バージョン(お急ぎの方はこちらだけでも!)

クレジット:VOICEVOX: 四国めたん VOICEVOX: ずんだもん Otologic (https://otologic.jp) CC BY 4.0
ステッカー風ハト (たんよ様) スライム・青 (犬しゃけ様)

\30日間の無料体験ができる/
ヨンデミー公式サイトへ

この記事を書いた人

  • 学習塾まなびやさん塾長:古澤 伸泰(ふるさわ のぶやす)
     
  • お茶の水女子大学附属中学校 非常勤講師
    (帰国生クラス・国語)
     
  • 国語が専門
    (特に作文・小論文、読書教育)
     
  • 塾講師歴20年
     
  • 5教科コースの第一志望合格率93%
     
  • 小論文コースの第一志望合格率100%
     
  • 一橋大学法学部卒
     
  • 夏休みの作文解説ブログは月25万PV
    毎年10万人以上の小中高校生に作文の書き方を届けています

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