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社会を明るくする運動作文/人権作文/税の作文 の3種類。
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このページでは「社会を明るくする運動作文」の調べ学習に役立つニュース記事を紹介してるよ!
少年院を取材した人や、出院した人を支援する人たちの証言が載ってるから、いろんなパターンで作文に引用できるよ!
ちなみに「社会を明るくする運動作文の書き方」の本編記事はこっち↓だから、もし読んでない人はこっちから読んでね!
社会を明るくする運動作文に使える記事①|「ルポ・少年院~少年の更生現場で何が?~」(NHK)
まずは1つめの記事です!
実際に少年院に入院している人や、出院した人を支援する人たちの証言が載ってるよ!
一部表記を変えて要約してるから、作文に使う時は必ずリンク先の記事の文章を引用してね!
記事の主な内容:
- 少年院を出た人が5年以内に再び少年院や刑務所に入る率は22.7%
- 2000年以降ほぼ横ばいで、5人に1人が再び罪を繰り返している
- その背景には、家庭や社会の中で居場所を失った少年たちの厳しい現実がある
- タナカ(仮名・20)さんは、義理の父親から虐待を受けた
- 法務省の調査によると、在院中の少年で身体および精神的な虐待を受けたと答えた人は女子で54.9%、男子で33.8%
◆少年院に入院した子どもたちの証言
- 18歳のスズキさん(仮名)は高校中退後、非行グループと関わりを持ち、覚醒剤に手を染めた。その背景には家庭内での虐待があった
- サトウさんは養護施設で育ったが、障害への適切な支援が受けられなかった。人間関係のトラブルが続き、自暴自棄の果てに強盗に及んだ
◆少年院の子どもたちを取材している石井光太氏の意見
- 一時代前は暴走族の子みたいな形で非行に走る子どもが多かった
- しかし最近はそうではなく、例えば虐待を受けたり、精神疾患を抱えていたり障害を持っていたり、あるいはいじめを受けていたり、貧困だったりする、社会的に弱い立場にいる子どもたちが少年院に入るケースが多い
- そういう子どもたちを悪い大人が利用して売春させて、麻薬を売らせて、特殊詐欺をやらせて、そうして入ってくるということがほとんど
- 少年院は、今は反社会の強者が入ってくる場所ではなくて、社会の弱い人たちが入ってきている場所
◆少年院を出た子どもたちを支援する人①|NPO法人クラージュ 室田斉さん
- 室田さんは少年院から出た子どもたちに働く場を提供するため、新たに建設会社を作った
- 寮も完備し、多いときには12人を受け入れた。食事を共にするなど、家族のような一体感を大切にした
- これまで少年院に3度送致されたヤマダさん(仮名・27)は、室田さんと出会って性格や人とのつきあい方、自分の生き方がすごく変わった
- しかしコロナ不況のあおりを受け、この建設会社は2020年11月に倒産。寮も閉鎖せざるを得なかった
- 室田さんが新たに寮を借りようとしても、「少年院から出た人が住む」ことを理由に断られる。そのためNPOの活動を再開できない
◆少年院を出た子どもたちを支援する人②|NPO法人 育て上げネット 井村良英さん
- 少年院と協力し、少年院を出た人の見守りを行っている
- 社会に出たあとも定期的に対面して、近況を確認している
- 一人で見守りを続けるには、限界があると感じた井村さんは、クラウドファンディングを始めた。活動への出資者は100人近くに上った
- 少年たちの相談相手になってほしいと呼びかけたところ、12人が応じてくれた
◆少年院を出た後の課題について
- 理解のあるNPOの支援も始まっているが、課題も多い
- 出院者たちがもう1回非行してしまう率が非常に高い
- NPOはあるが、まだまだ足りない
- 虐待のトラウマ、精神疾患、薬物の後遺症、働いても貧困で稼げない、友達もいない、親もいない。このような子どもたちの抱えている問題は、NPOだけでは解決できない
- 社会全体で、もっとこの問題と向き合う必要がある
- 少年院の中では少年たちを保護できるが、出たあとの支援が足りないことが問題
◆罪を繰り返させない(再犯率を下げる)ためにできること
- 厳しく対処(処罰)すれば問題解決になるんだというのは極めて短絡的な発想(須藤明氏)
- 社会の中での居場所をどう作るのか、そして社会とのつながりをどう作るのか、この2つがキーワードになっている(須藤氏)
- それは、本人の更生のためでもあるし、われわれ社会のためでもある(須藤氏)
- 更生した少年たちに「何であなたは更生できたの?」と聞くと、「本当にいい人と出会えたから」と言う(石井氏)
- 僕の言うことをきちんと聞いてくれたとか、あるいは僕のことを信頼して何かを頼んでくれたとか、そういうふうに言う(石井氏)
- 彼らはそういった人たちが周りにいなかったから犯罪を犯してしまった(石井氏)
- 逆に言うと、僕たちは彼らに対して怖がったり、突き放したりするのではなくて、そういったような温かい形で触れ合うことが大切(石井氏)
いろんな困難を抱えていたり、悪い大人に利用された子どもたちが少年院に入ってくるんだね…
出院した人や、そういう人たちを支援する人への偏見が、少年院を出た人をますます孤立させてしまってるんだね。
日本では少年院を出た人への差別が強くて、出院した人が本気で反省していても、就職できなかったり、家を借りられなかったりするんです。
そういう人たちをどうやって支援するかが、犯罪や非行のない地域社会づくりや、犯罪・非行をした人の立ち直りに関わってきそうですね。
社会を明るくする運動作文に使える記事②|「石井光太が見た、現代の少年更生の現場(前編)」(NHK)
続いて2つめの記事です!
「どんな人たちが非行をして少年院に入るのか」について、少年院を取材をした人の証言が載ってるよ!
一部表記を変えて要約してるから、作文に使う時は必ずリンク先の記事の文章を引用してね!
記事の主な内容:
◆少年院は社会の矛盾を写し出す
- 虐待、あるいは家庭環境が一つのきっかけとなって、いろんな問題が雪だるま式に膨らんでいく
- 虐待じゃなくても、親の極端な指導という形で、その本人にとって環境が悪いということもある
- 少年院にいる子どもと話をしていて感じるのが、スパルタ教育家庭の子が一定数いること
- 少年院の子どもたちを見ていて多いと感じるのが、親が心を病んでるケースや、薬物依存症で人格が壊れているケース
- 物心ついた時から、プライベートな時間を捨てて、ずっと介護しなきゃいけない、いわゆるヤングケアラーとして
- 介護という名のもとに、過酷な状況に縛りつけられている
- そういう意味で言うと、社会がこれは「虐待」だと認めて救っている虐待と、子どもにとって虐待と感じるかどうかは、かなり違う部分がある
- 家庭環境が悪いと、発達障害や精神疾患が気づかれずに放置されがち
- その子たちはものすごく不利な立場に置かれるので、いろんな被害を受けやすい状況にある
- 家庭では性的虐待や搾取の対象となり、学校ではいじめや厳しい指導の対象となる。
- その結果、家出や不登校となって街をフラフラしているときに、悪い人たちに目を付けられ、利用される。例えば売春をさせたり、詐欺の受け子をさせたり。
- その子たちは他に逃げ場所がなく、そうやって生きていくしかないので、そこに吸い込まれていってしまう。絞り取られるだけ絞り取られて、最終的には使い捨てにされる。
- それで、一番弱い人たちが少年院に行く
- こうした現状を踏まえれば、今の少年院に入っている子供たちは、昔ながらのヤンチャな「不良」というより、むしろ不良や悪人に利用される「弱者」なのだ
- しかし、社会全体がそうした構造や取り組みが見えているかと言えば、そうではない。まだまだ、非行少年をヤンキーみたいな若者だと思い込んでいる
- だから、罰を与えればいいという意見が根強い
◆少年院は、絶望の中にある少年を落ち着かせる場
- 山浦ディレクター:今回、少年院の中で少年たちと話をして、本当に絶望的になって犯行した、という話をすごくする。
- 石井:思春期ぐらいになって、自分でもどんな問題を抱えてるのかわからないぐらいたくさんの問題を抱えてしまっていて、しかもいろんな人間に利用され、振り回されたりする
- 親からはうっぷんのはけ口として殴られ、学校に行けばいじめられ、学校に行かなければ、先輩から覚せい剤やらされて売春させられる。で、そのお金を全部取られ、結局、何が何だかわかんなくなっている。それが彼らの言う「絶望的」なんでしょう
- 少年院の一番の意義は、そのような子たちの環境や心を、(中略)せめて落ち着かせましょう、というところ
- 救命措置のように、パニックになっている子たちに、とりあえず3食与えて、決まった時間に寝させて、(後略)
- 今までそのようなことをしてこなかった子たちに対して、ようやく普通の生き方、普通の生活とは何かを教えるための半年間だったり1年間だったりする
- でも、半年や1年でたくさんのことを全部できるかというと、なかなかそうはいかない。それが少年院が抱えている難しさかなと思う。
- 少年院を出た後も、いろんな支援者に支えられリハビリを長く行っていく期間が必要になるが、それが社会には抜け落ちている
虐待があったり、家族が病気だったり、自分の障害や病気の治療を受けられなかったり、悪い人に利用されたり…いろんな事情を抱えた子たちが少年院に来ているんだね。
それなのに、出院した人たちを支援する仕組みが不十分なんだね。
私だって、実際にそういう人がいたら怖くて近寄れないと思うし…。
どうしたらそういう人たちを助けられるんだろう?
社会を明るくする運動作文に使える記事③|「石井光太が見た、現代の少年更生の現場(後編)」(NHK)
最後に3つめの記事です!
「少年院を出た人の立ち直り」について、少年院を取材をした人の証言が載ってるよ!
一部表記を変えて要約してるから、作文に使う時は必ずリンク先の記事の文章を引用してね!
記事の主な内容:
◆少年院を出て社会に出たときのギャップがとても大きい
- 少年院に行っていたと言えない仕事場のほうが圧倒的に多いわけですし、言えば当然そこからはじき出されてしまう(出院者に対する差別や偏見のせいで、不安や悩みを相談できる人が周りにいない)
- なんとか職を見つけられても、多くは非正規で労働条件が悪いところ
- もともと生きづらさを抱えている彼らが、そうした環境で耐え続けるのは至難の業
- 十代の彼らが、そんな人生の中でもちょっとでも幸せを勝ち得たい、チャンスをつかみたいと思えば“夜の街”と呼ばれるようなところに行かざるを得ない
- でもそこには、たくさんの落とし穴がある(=子供を利用しようとする悪い大人が集まっている、ということ)
- それが再非行につながる
- だから社会の中に、その子たちの更生につながるような道を作らないとどうしようもない
◆山浦ディレクター:少年院を出た後の少年たちが皆一様に話していたのが、自分の出自を明かせない、誰にも相談もできないと。
- それはその少年たちが置かれている状況、抱えている問題、そして少年院の役割を、社会が正しく理解してないから
- (非行をする人が)家庭や社会での被害者だという側面が認識されていない
- 実際に、きちんとそれを啓発する人も少ないし、人々もそこに耳も傾けていない。それゆえに、彼らが生きづらい出院後の社会が出来上がってしまっている
◆山浦D 社会で再び孤立を深めて、最初に罪を犯したときと同じ状況に戻ってしまう。どうすれば救えるものなのでしょうか。
- 私たちは誰もが、いろんな人に手をつないでもらって、安心できて戻れる場所があって、何年も繰り返し、時間をかけて、一人で生きていける力を身につける
- 少年院を出たときに、まだまだ手をつなぐ段階なのに、その時点でもう手をつなぐ人がいなくなってしまえば、当然、何もできない
- 彼らの手を取って、生きる力を得られるようになるまで、ある程度手をつないであげる人間、側にいてあげる人間が、どうしても社会の中に必要
- それが更生保護施設になるのかもしれないし、あるいは例えば職親プロジェクト(注:企業が少年院や刑務所を出た人を雇用し、社会復帰につなげる官民連携の取り組み)の中で、まともな企業の社長さんと出会って、その人のもとで少年院を出たことを理解してもらいながら働けるようになるとか
- 彼らが再犯しないように生きていく、という意味で言うと、手をつないでもらえるような人間の存在は、どうしても必要
◆山浦D でも、現実的には一部の支援者や一部の人としかつながれない状況ってありますよね。
- 社会自体が、子どもたちが抱えている問題とか、少年院を出たときの状況を知らないので、当然手をつなごうという意識も生まれないし、何でこんな悪いやつと手をつなぐんだ、としかならない
- そんな空気が社会にあれば、手をつないであげたいなと思っている少数の人間でさえ、周りの目が気になってやれなくなってしまう
◆子どもたちが、必死に生きる大人とつながれる社会を
- たとえば地元住民としてつながる機会、近所の人間、同級生としてつながるケースがあれば、彼らに対してきちんと声掛けしてあげるような方法はある
- 彼らがなぜそうなってしまったのかという社会構造を理解して、彼らが抱えている問題を考える。その上でどうしていくか、きちんと話し合って、考え合って理解を深めて
- 必死にその重要性を訴えている人間がいたり、必死にその子に対して目を向けようという大人がいたり、その姿を世の中に示すことが、僕は圧倒的に必要だと思う
- そういった大人がいるんだ、ということを子どもや当事者が知ることだけで、ものすごく大きな希望、力になったりする
- 彼らは、そういう大人に出会ったことがない。ひたすら自分を搾取しようとする人間か、自分の欲望だけに生きている人間にしか会ったことがない
- 必死に向き合う人間と出会うことによって、人生ってものすごく大きく変わる
- だから、僕自身は無力感に打ちひしがれる必要なんて一切ないと思う。むしろそんな時間があるのであれば、必死になってその子たちと向き合って、そして、その姿を何かしらの形で外に表出していくことが重要だと思う
- 学校の先生なら生徒たちとこの問題を考える(中略)、親なら子供と施設のイベントに参加してみる、若い人なら困っている仲間に声掛けしてみるといった形で何かをやることは可能
- 無力感に打ちひしがれていても何にもならない。それより、一人ひとりが自分の立場でできることをやるということが重要
山浦D やっぱり、そういう応援団が1人でもいることを子どもたちに知らせることが大切、ということですね。
石井 逆の立場なら、何が嬉しいかと考えれば、答えは明らかですよね。
もともと弱い立場にいた人が少年院に入るのに、社会が彼らを攻撃し続けると、また罪を犯すしかなくなっちゃうよね…
どういう人たちが、どういう事情で非行をしてしまうのか、私たち一人ひとりが知ることが、犯罪を減らすことに繫がるんだね。
「社会を明るくする運動作文の書き方」の本編はこちら!
非行や犯罪、そして立ち直りについていろいろな材料が集まりましたね。
次は過去の入賞作品を参考にしながら、実際に作文を書いてみましょう!
「社会を明るくする運動作文の書き方」続きはこちら!
(※「第4章:過去の入賞作品を参考にして「意見」と「体験談」を決める」からお読みください)
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夏休みの作文で困ったら
夏休みって作文の宿題が大変なんだよね…
まなびやさんでは、他にもいろんな作文の書き方を紹介してるよ!
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7/24更新:「日本一わかりやすい税の作文の書き方」の動画を公開しました!
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